下町のチャンピオン

43.1%と言う驚異的数字にはただただ驚くばかりです。
更に瞬間最大視聴率においては50%を超えているわけですから二軒に一軒の割合でテレビ観戦していたことになります。
これも両選手の人気、実力を裏付けた数字ではないでしょうか。

昨夜行われましたWBC世界フライ級タイトルマッチ≪内藤VS亀田≫戦は近年稀に見る歴史的な試合となりました。
ファイトスタイルの対照的な両選手ですが、まずその口火を切ったのは内藤選手でした。
内藤選手は試合前に「お客さんの喜ぶ試合がしたい、打ち合って盛り上げたい」と何度も口にしていたのが印象に残っています。
実際、試合は有言実行まさにその通り、ファーストラウンドから勇気果敢に打ち合いに行く姿には凄まじいプロ根性を感じます。
これだけ大きな舞台で優劣を付けるわけですから、是が非でも勝ちたいと思うのは誰でも同じことです。つまりそれだけ慎重にならざる得ないのが普通です。しかしチャンピオンと言う立場にも関わらず、自らが果敢に仕掛けるリスクを省みないその姿から私が感じたことは、「勝ちたい!でもその前に俺はプロなんだからどんなことがあってもお客さんに喜んでもらいたい!盛り上げたい!その上で俺は勝つんだ!」と言いながら戦っているかのように私の目には映りました。
試合を盛り上げると言う強固なプロ意識があってこそ、これだけの大きな試合が大成功に終わったのではないでしょうか。
当日現地での集客動員数は2万人を超えていたと聞いています。先日アメリカのMGMで行われたパッキャオVSコットの試合が1万8千人ですから、この試合の注目度、期待感が窺い知れます。
そういった意味で今回も十分に国民の期待に応えています。

個人的にはもう一度リングで眩しく輝くチャンピオンを見たいと言う気持ちはあります。
しかしながら35歳と言う年齢から考えると少し難しいようにも思えます。
ここまで人より何倍も何十倍も苦しみを乗り越え努力してきたわけですから、ゆっくりとした穏やかな時間の中で今後の人生について考えてもらいたいものです。何より心の支えとなった家族の為に・・・

国民的ヒーローでありながらも、謙虚で腰の低い姿勢、裏表の無い人柄、親近感のある独特なしゃべり口調、旺盛なサービス精神、勇敢で且つ心優しい下町のチャンピオンの今後の人生に幸多かれと心の底から願っています。


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